アンドリューカーネギーという男

アンドリューカーネギーという男は、1835年にスコットランドのダンファームリンの貧しい家庭に生まれたものの、勤勉に働き、事業を手掛け、
鉄鋼業界の発達に大きく貢献した億万長者である
多くの富を手にしてからも、「勤勉・世のために尽くす」精神を持ち続け、人生最後の20年間、
慈善活動と無料図書館の設立に力を注いだ(創立した無料図書館は2800にも及ぶ)

そんなカーネギーが残した言葉には、現代にも通ずる大切な考え方が詰まっている
「代金を払えないものは買わない、自分の所有物じゃないものは売らない」
カーネギーはこの原則を大事にしていたと言われている
現代の発達した資本主義経済では、
・給料に見合っていないマイホームをローンを組んで買う
・レバレッジを効かせて富を増やす
・株の空売りをする
・ヘッジファンド会社の増加

など便利になったゆえに、自分の理解が及ばない取引をしてしまっている人が多いように感じる
カーネギーの言葉は、そんな現代人が踏みとどまって考えるきっかけになるのではないかと思う
そうした小手先の取引ではなく、カーネギーは
「人の役に立ち、その対価としてお金をもらう」という考えをしている
カーネギーは、紡績工場で汗水たらして働いたこともあれば、電信会社で技術を磨いたこともある。さらには、鉄道会社で責任者の目に留まり、秘書として働いたこともある。そして、鉄のレールや橋の製造から製鉄業まで、様々な働き方を経験している。また、慈善活動にも取り組んだ

ただすべてに共通しているのは
「社会の役に立ちたい」という思いである
自分の理解が及ばないところ、複雑なことではなく、
自分のできること、理解できることで「社会の役に立つ」
ことが、経済的にも精神的にも豊かになる上で大切なのではないだろうか
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