はじめに
「鉄鋼王」アンドリューカーネギーという男を知っているだろうか

生まれは貧しかったものの、勤勉に働き、製鉄業で独立し、一代で大富豪になった人物である
大富豪は多くいる中で、カーネギーが特に注目されているのは、得た資産を慈善事業に投じたことも大きいかもしれない
そんなカーネギーの哲学は、現代人が成功する上でもヒントになることが多く隠されている
富は青年にとって禍であり、貧は青年にとって幸いである

カーネギーは、働いていない青年に富を与えることは禍のもとだと述べている
カーネギー自身も貧しい家庭に生まれ、汗水たらして働くことでなんとか生活してきた過去がある
そんな「社会のために働く経験」が大きな財産だったと考えている
勤勉に働いたカーネギー少年は、自分の力で「社会の役に立ちたい」と自立していく
自分の事業の決定権は、自分に

カーネギーは勤勉であり優秀な労働者であったことから、トーマス・A・スコットの目に留まり、ペンシルベニア鉄道ピッツバーグ地区の総責任者にまでなった。ペンシルベニア鉄道の社長になることも不可能ではなかった。
そんなカーネギーが、ペンシルベニア鉄道を辞職してまで独立したのは
「自分が正しいと信じる事業経営をしたかったから」である
自分の頭で考え、自分で判断を下したからこそ、理想の経営をすることができたのである
贅沢を避け、質素に暮らすことを心がける

カーネギーは、「贅沢すぎる服装や下品な趣味に対する社会の目は厳しい」と考えている
そして、お金(富)に対する考え方として
「家庭を運営する上で最低限必要なお金は大事
ただ、それ以上のお金は社会から運用を託された預かりもの」という考えを持っている
その考えに則り、カーネギーは質素に生活し、余剰分は「勤勉で成長しようとする者が報われるような」慈善事業に投資している
まとめ
カーネギーは
・富は青年にとって禍であり、貧は青年にとって幸いである
・自分の事業の決定権は、自分に
・贅沢を避け、質素に暮らすことを心がける
という哲学のもと
勤勉に、社会のために、考え行動したことで成功を収めたのである
カーネギーは、偶然ではなく、なるべくして成功者になったといえるのではないか
【参考文献】『富の福音』(田中孝顕 監訳/きこ書房)
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